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愚痴を吐くなら金をくれ

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「同情するなら金をくれ!」

という有名なセリフがありますが、

「愚痴を吐くなら金をくれ!」

というのも、是非世に広まってほしい。

 

このセリフだけを聞くと、きっとものすごくストレートすぎて嫌な奴だと思われるだろう。

でも、これは本当にお金が欲しいという意味の言葉ではない。

いや、もちろんお金はくれるなら欲しいけれど。

 

というのも、たまに会う友人で、会うたびに終わりの見えない愚痴ばかりを延々と話す人がいる。

先日私はそんな彼女に対して、ハッキリと「NO」の意を伝えたのだ。

「私は愚痴を聞くのは疲れまぁぁぁす!!」と。

もちろん、不気味な笑顔も忘れずにネッ。

 

 

人は皆、心地良く生きていたいじゃないですか。

 

「嫌な事ばかり言う人と四六時中一緒にいて、泥水を飲むような苦しみを味わい、心が晴れない日々を送りたいんです。」

なんていう人、まあ聞いたことないじゃないですか。

だったら、人のささやかな平穏を奪う権利なんて、誰にもないんですよという話で。

 

 

たとえば、

「あなたにとって、人生で一番大切なものは何ですか?」

と聞かれたら、私は「時間」と答えます。

 

時は金なりという言葉があるように、時間はお金を生み出し、心を育み、体を育み、愛を育む。

つまり人の時間を奪うという行為は、その人の平穏に過ごせるはずだった人生を奪うということ。

 

「大袈裟だなぁ…。」

「めんどくせぇ奴だなぁ…。」

と思う人もいるかもしれない。

でも、もっと大袈裟に、自分の人生を自分ごとだと考えて生きる方が、今の私にとっては幸せなのだ。

 

 

そう思ったきっかけというのが、数年前にとある実業家の方の秘書として働かせてもらっていた時のこと。(以下、先生と書きます。)

先生はこう仰っていました。

「いわゆる”成功者”には、共通した思考がある。」のだと。

 

本屋さんに行っても『成功者の思考』『人生が上手くいく考え方』みたいな本を沢山見かけますが、そういう本があるってことは、そりゃあきっと何かしら法則というか、共通点のようなものはあるのだろう。

 

そうは思うのだけれど、「実際、ほんとかよ?」って思う気持ちも。

だって、その本を書いた人と会ったこともなければ、どんな人となりかも分からないし。

知らない人が書いた「成功するためには、こうした方がいいんだゼ!」という言葉には、説得力がないのだ。

 

でも、先生は私がまだ10代の小娘だった時からずっとお世話になっている方で、とても信頼していた。

信頼していて、且つ実際に成功し続けている人。

 

そんな人のそばで働き、たくさんの『成功者の思考』を学んだ。

中でも一番印象深かったのが、「人の時間を奪うな」という言葉。

 

事実、時間を奪うような行動を私が取ってしまうと、烈火の如く叱られた。

もうそりゃあ、こっぴどく。

20歳越えて大人に本気で怒鳴られたりすることってなかなかないから、普通に泣いた(笑)

 

時間を奪う行動の具体例は、たとえば”聞かれたことに対してすぐに答えない”こと。

 

「明日は何時に来れますか?」

と聞かれた時に、求められている答えは

「朝の9時に行きます。」だ。

 

だが、こういう場合にやらかしがちなのが

「多分9時には着けると思います!」

「朝が弱いのですが、9時くらいには行きます!遅れそうだったら連絡します!てへぺろ!」などという答え。

 

「多分」と言うと、「何で多分?絶対じゃない理由は?」という質問をさせてしまうし、万が一9時に来ない可能性もあるのならば、その分余計に相手がスケジュールを抑えたり、心労も増える。

朝が弱い云々に関しては聞いてもいないし、言い訳をすることで結論を把握できず、これもまた相手の時間を奪ってしまうことになる。

 

一番最悪なのは「何時に行けばいいですか?」と逆質問をすること。

会話のキャッチボールになっていないし、相手が必ず返信しなければならない。

つまり、強制的に相手の時間を奪っている。

 

…と、細かく説明するとこんな風な話だ。

 

私のような平々凡々なパンピー小娘からすると、正直「え?そんなことで怒るの?心狭くない?」と、当時は思った。

だが、その一分一秒で多額の利益を生み出す世界で生きている人たちからすれば、『時間を奪われること』=『悪』の方式が出来上がることは至極当然だ。

最初、私は「そういう人たちと接する時は、気を付けなきゃ!」と思ったのだが…。

 

時が経つにつれ、決してこれは経営者などのいわゆるお金持ちの方たちだけに限ったことではないんじゃないか?ということにも気付き始めた。

 

自分の人生の主役が自分である以上、時間の価値は平等だ。

そう思えば、私だって時間を奪われるのはすごく嫌かもしれない、

そして、これまでたくさんの人に対して大変なことをしてしまっていたのかもしれない、と。

 

ここで、じゃあ「自分の時間を奪ってくる人は悪だ!」と突っぱねてしまうことが正解なのか?というと、きっとそうでもない。

 

私たち人間には、大なり小なり”社会”というものがある。

生涯孤独で引きこもって生きていくつもりでないのならば、どうあがいてもこの”社会”に適応しなければならない。

長い物に巻かれるということではなく、それはつまり自分の意思も、そして他人の意思も最大限に尊重するということだ。

 

「自分軸で生きる」という言葉が浸透しつつあるが、この”社会”を無視して自分だけにフォーカスしてしまうのは、ただの自己中な人間になってしまうし、むしろ「自分軸で生きる」ということへの冒涜だとさえ思う。

 

先生が言うには、

「人助けや親切な心を忘れないことは、とても大切です。

困っている人がいたら、助けなさい。

その時にどこまで助けるのかを決めるのは、いつも”あなた”です。

『こんなに困っているのに、助けてくれないなんて!』と逆上してくるような人間は、はっきり言ってクズです。

優しさにつけこんであなたの時間を平気で奪ってくるようなクズに、身を削る必要が本当にあるのかどうかをしっかり考えなさい。

その分別がつかないようだと、あなたの思考もどんどんクズになって行ってしまいますから。

でも、雑にあしらうのではなくあくまでも丁寧に、切実に対応すること。

相手がどんな人間であろうと、惑わされる必要はありません。

その対応は、あなたの人間性に繋がるからね。」

とのこと。

 

これを聞いて、なんだか肩の荷が下りたというか、胸のつっかえが取れたというか。

無理して、自分の心を犠牲にしてまで、誰かの愚痴や悪意のある言葉に耳を傾ける必要はないんだと思った。

誰に対しても100%真正面から向き合うことが親切で正しい行いだと思っていた自分を、もう肯定しなくていいんだと思うと、すごく楽になった。

 

今の私はふざけることは好きだけれど、心の膿を吐き出すような悪口を言ったり、聞いたり、目にしたり、無意味に時間を消費する愚痴を聞くのがとても苦手だ。

でも、人間関係において会話は必要不可欠だし、そうすると会話の中には当然そうした悪口、愚痴も含まれてくる。

もちろん「愚痴のすべてがNG!!!」「ぜってぇに私の前では愚痴言うな。愚痴のグの字でも発したら孫の顔は見れないと思え。」てなわけではなくて、その人との関係性の深さや状況など、時と場合によりけりということは大前提よ。

 

言いたいことは、

「私の時間を奪う権利がこの人にあるのか?」

「私の大切な時間を使ってでも、この人の話を聞いてあげたいと思うのか?」

っていう自分への問いかけをワンクッション挟むことで、その後吐き出される愚痴との向き合い方を、私たちは自分で選べるのだ。選んでいいのだということ。

 

もちろん若い頃は私もたくさん愚痴を吐いてきた。

決して可愛くない悪口も吐いてきた。

 

だけど、最近の私は日常生活の会話においては、基本的には意味のない愚痴を吐かない。

特定の人の悪口を誰かに告げることもほとんどない。

 

ど~~~しても誰かに吐き出したくなる時があれば、最後は笑えるようにオモシロおかしく話すこともあれば、「時間をもらっても良い?」と確認し、了承を得てから話すように努めている。

その上で、たとえばカフェでお話を聞いてもらったのであれば、そのカフェ代は自分が持つなど、「あなたの時間を奪ってごめんなさい。ありがとう。」という意味で、時間に代わるものをお返しすることも。

 

もちろんこれは私が勝手にそうしているだけなので、相手にも同じようなことを求めるつもりはない。

ただ、そういう人とはやっぱりどんどん合わなくなってきて、自然と疎遠になってくる。

そうすると、自分の周りが愚痴を言わない人ばかりになってくるのだ。

 

「その繰り返しの中で、自分の周りが素敵な人ばかりになっていると気付いた時、それはあなたの人生のステージがひとつ上がった時だよ。」

とも、先生は仰っていた。

 

つまり、

「愚痴を吐くなら金をくれ!」

というのは、本当に愚痴を吐く時にお金を払ってほしいという意味ではない。

 

そういうマインドを自分の心の中に持っておくことで、少しばかり心が軽くなったり、人生が生きやすく、素敵になるんじゃないかなぁという、私なりの言葉なのだ。

 

あとがき

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先生のこの話は、忘れないように書いておきたかったことのひとつ。

本当に叱られずぎて毎日泣いてたな、この頃(笑)

 

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短編まとめ

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